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呼応する身体

  • 執筆者の写真: Sakamoto
    Sakamoto
  • 1月18日
  • 読了時間: 2分

更新日:1月19日


執筆者 Sakamoto


レモンを一つ、想像してみる。

搾りたてのレモンの雫が口の中に広がるその様子を

心の中で想像してみる。

すると、口の中に唾液の広がりを感じることがある。

想像してみただけなのに。


このような反応は、体の生理的条件反射と呼ばれ普段当たり前のように

あまり気にすることのないことなのだけれど、

よくよく考えてみると凄いことだなあと思う。

心で想像しただけで、身体の機能が反応しているなんて。


過去のレモンを食べた酸っぱさの記憶とその際に出た唾液の

身体反応が、脳の中で関連づけられて学習されたことによって、

実際に食べていなくとも、想像しただけで身体がその反応を呼び起こす。


過去の経験や体験が身体に起こす反応がほかにもあるとするならば、

想像という行為における身体への条件反射は唾液のように

わかりやすく反応として感じないまでも、身体の中でかなり大きな

影響を及ぼしているのではないだろうか。


良い体験の記憶を呼び起こしたときに起こる身体の反応、

嫌だなと感じた体験の記憶を呼び起こしたときに起こる身体の反応、


どちらも記憶として身体に刻まれているけれど、

想像と関連づけるのであれば、できれば良い体験や経験を元に

想像を膨らませたい。


その積み重ねで身体は心の想像に対して、

今よりももっと「自由」にそして「豊かに」反応してくれる。


呼応する身体のことを忘れそうになったら、レモン一つを想像してみてほしい。

身体が心と連動していることに改めて気づかせてくれるから。


どのようなことを想像し、身体を喜ばせてあげるかは

誰かに決められるものではなく、自分自身の自由意志であると信じたい。





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